訪日集客コラム

今後さらに注目したい、観光分野におけるICTの活用とは?

この記事のポイント

・ICT活用による観光振興

・テーマパークで一気に進むICTの活用とは

・日本観光の情報発信にも活用されるICT

・ICTで観光でのショッピングがますます便利に


私たちの社会生活において、様々な場面で「ICT」の活用はもはや当たり前のものとなりました。「ICT」とは、「Information and Communication Technology」の略称であり、通信技術を活用したコミュニケーションのことを指しています。

様々な分野・場面で活用されるICTに関しては、過去記事でもいくつか既にご紹介しています。

ICT活用による観光振興

このように私たちの生活には欠かせないICTの活用ですが、中でも観光分野においてICTを導入し、観光振興を図ろうとする動きに注目が集まっています。

普段あまり意識していないかもしれませんが、私たちは旅行をすると決めてから旅行前・旅行中・旅行後それぞれの段階で既にICTを活用しています。

多くの人が旅行前に行き先・行程・移動手段・宿泊施設など詳細のプランを決めるためにインターネットを活用して調べ、予約・決済を行います。旅行中にはスマートフォン上で地図アプリを利用したり、予約したオンラインチケットを使用したりするなどICTによるモバイルサービスを活用する機会は多くあります。

そして旅行後では、SNSで写真や体験を共有したり、旅行サイトに口コミを投稿したりする人も多くいます。

観光庁の「ICT活用による観光振興サービスガイド」によると、旅行前では9割以上、旅行中では7割以上、旅行後では5割以上の人が情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パソコン、電子書籍、カーナビ、デジタルサイネージ、電子看板など)を利用しているという調査結果も出ています。(調査対象;国内の20代~60 代の男女)

新型コロナウイルスの感染拡大は観光業界に深刻な影響を与えました。しかしその一方で、コロナ禍にある中でも感染予防対策をしながら旅行を楽しめるようにと、観光地でのICT化が一気に加速したとも言えます。

テーマパークで一気に進むICTの活用とは

特に、日本の2大テーマパークである東京ディズニーリゾートやユニバーサルスタジオジャパンではアプリを活用したICT化が進んでおり、パーク内での過ごし方はこれまでと大きく変わりました。

例えば、両パークでは入場チケットは公式アプリや公式サイトで事前購入が可能であり、QRコードをかざすだけで入場が出来るため以前のようにチケット購入窓口に並ぶ必要がなくなりました。

また、公式アプリで各アトラクション等の待ち時間がリアルタイムで確認できるようになっています。待ち時間表示はデジタルマップと一体型となっているため、利用者は現在地を確認しながら混雑した場所を避けて行動することが可能となっています。

他にも、東京ディズニーリゾートでは、人気が集中するアトラクションやショーは入場後の抽選制とし、一部の飲食店や人気ショップ店の入店までも事前予約制、カメラマンが撮影したデータの購入なども全て公式アプリ上で行うシステムとなっています。

人気テーマパークだからこそ、ICTが活用された公式アプリの導入・活用により人の密集や人との接触機会を極力減らすことが出来るようになりました。

日本観光の情報発信にも活用されるICT

訪日外国人向けのICTを活用した観光振興の事例として、日本政府観光局による訪日観光情報サイト「Japan: the Official Guide」も充実しています。

英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、タイ語、インドネシア語、ポルトガル語、ロシア語、イタリア語、スペイン語、アラビア語など20を超える世界中の言語に対応しており、世界中の人々に向けて日本の観光情報が発信されているという特徴があります。

また、観光情報発信としてだけでなく、企業 (交通、旅行代理店)や自治体(都道府県、市区町村、観光協会)がパートナーとなってサービスやイベント情報の発信をする場にもなっています。

訪日観光情報サイトのトップページでは地域ごとの見所や季節ごとの見所をはじめ、ショッピングやアクティビティ、自然などの興味別ジャンルごとに豊富な写真と共に情報が掲載されています。

「目的地」と「観光スポット・体験」のページに大きく分けられており、まず日本のどこに旅行するか決めたい人、日本でどのような体験をしたいか決めたい人双方が活用できる観光ポータルサイトと言えます。「目的地」のページでは地域ごとの見逃せない観光ポイントやおすすめスポットだけでなく、主要空港からのアクセス方法といった情報がまとめられています。

「観光スポット・体験」のページでは、飲食、ショッピング、アクションとアドベンチャー(アクティビティ体験)など細かいテーマ別におすすめ情報が掲載されています。訪日外国人はもちろん、国内旅行を考えている日本人にとっても旅行前の情報収集にとても役立つサイトとなっています。

ICTで観光でのショッピングがますます便利に

また、観光の楽しみのひとつであるショッピングにもICTの活用が進んできています。身近なところでは、スーパーやコンビニなどで「セルフレジ」の設置が当たり前となってきました。

セルフレジの利用は会計時に非接触で対応が出来ることや、キャッシュレス決済が可能という点で新型コロナウイルスの感染予防対策という面でもニーズが高まっています。また、レジ待ちの時間の削減、従業員の業務負荷の削減といったメリットにも繋がります。

セルフレジでは購入者自らがカゴに入れた商品のバーコードをスキャンし、決済を行うというものが主流となっています。

さらに最近では、利用者が事前にインストールした専用のアプリで、買い物をしながら購入商品のバーコードをスキャンしていき会計処理まで行うというサービスも登場しています。

このようなセルフレジが今後さらに普及していくことで、限られた時間の中でショッピングを楽しみたい旅行者にとっても、自国で使い慣れているクレジットカード決済・モバイル決済を利用したい訪日外国人観光客にとっても、今まで以上に便利に観光地での買い物を楽しめるようになるかもしれません。

このように、観光分野においてICTは既に欠かせないものとなりました。特に、多言語対応・キャッシュレス化という点では非常に利便性が高まったと言えます。コロナ禍での観光も、感染拡大収束後を見据えた観光も、さらなるICTの活用で今後さらに便利で楽しいものになっていくことに期待です。

この記事のまとめ

・ICTの導入で観光振興を図ろうとする動きに注目が集まっている。旅行前・旅行中・旅行後それぞれの段階で既に多くの人がICTを活用。

・人気テーマパークではICTが活用された公式アプリの導入により、便利になっただけではなく、人の密集や人との接触機会を減らし感染拡大防止にも役立っている。

・多言語に対応した政府観光局による訪日観光情報サイトにより、日本各地の観光情報が世界中に発信されている。

・新しいセルフレジサービスの普及で、観光におけるショッピングがさらにスムーズになっていくことに期待ができる。


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