訪日集客コラム

中国人観光客の国内地方への直行旅行が増えている

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島国である日本への入国は、飛行機か船に限られます。ほとんどの人は飛行機を利用して日本を訪れています。

実は、日本には空港と飛行場合わせて約100箇所近い数の空港が存在し、最近日本の玄関口として地方空港を選ぶ訪日観光客が増加傾向にあります。

この記事のポイント

・地方空港を利用する外国人旅行客が増加中
・なぜ地方へ直行する訪日客は増えるのか
・地方直行旅行の具体的事例と今後に向けた対応とは

地方空港を利用する外国人旅行客が増加中

海外旅行の際に利用する空港ですが、日本にある空港と言えば多くの人が成田や関西などの主要6空港をイメージするのではないでしょうか。

主要6空港とは
新千歳空港(北海道) 
成田国際空港(千葉県) 
羽田空港(東京都) 
中部国際空港(愛知県) 
関西国際空港(大阪府) 
福岡空港(福岡県) 

 訪日外国人旅行客(インバウンド)も、当然これらの主要空港である成田国際空港や関西国際空港を利用して日本に到着している方が多いですが、一方で地方空港から入国する訪日客が増加している傾向があります。

 実際に、2018年に主要空港以外の地方空港から入国した訪日客は前年比11.7%増え、入国者数全体の25%にも達しています。その中でも、訪日客が降り立つ地方空港は西日本の空港が多くなっているそうです。

具体的には、福岡空港、那覇空港、新千歳空港が上位3つを占めています。つまり、日本旅行の定番と言われる東京から大阪へのゴールデンルートではなく、まずは地方空港へ直行し、更に地方へと観光をしていく外国人が増加していると言えます。

特に、中国からの訪日客は日本と距離的にも近いため、日本旅行のリピーターであることも想像できます。

「ゴールデンルート」とは
訪日外国人観光客にとって定番となっている旅行ルートを「ゴールデンルート」といいます。特に中国人にとっての日本のゴールデンルートとして最も人気なのが、東京・箱根・富士山・名古屋・京都・大阪という日本の人気5都市を周遊する伝統的な日本旅行のルートです。
成田空港から入国し、東京周辺の観光スポットを巡ってから、箱根、富士山、名古屋等を経由し関西を観光し、関西国際空港から帰国するという、およそ5日〜10日程度の旅程で、関西から関東に向かう逆のルートもあります。

なぜ地方へ直行する訪日客は増えるのか

 なぜ地方空港へ直行する訪日外国人客が増加しているのでしょうか。その背景のひとつとして、地方空港への直行便の増加が挙げられます。

日本政府は「明日の日本を支える観光ビジョン」というものを定めており、「訪日外国人旅行者数2020年4000万人等」という目標を掲げています。
「観光ビジョン実現プログラム2019」では、概要の一つとして「空港の発着回数増(羽田:4万回、成田:4万回)、那覇 空港第2滑走路新設、海外からの地方空港への直行便の就航促進」が掲げられています。

日本政府としても、訪日外国人客を更に増やす為には地方への誘客促進を重要視していることがわかります。結果として、訪日誘客支援空港として指定された空港では、下記の通り変化が見られました。

  • 2019年秋以降、国際旅客定期便については、21空港42路線、135便/週の新規就航又は増便が実現
  • 2018年に地方空港から入国した訪日外国人旅行者数は、対前年比2割増の約171万人

さらに、訪日リピーター客が年々増加しているという現状も挙げられます。

訪日リピーター客の国籍は韓国・台湾・中国・香港の順に多くなっており、東アジア近隣4ヶ国・地域だけで 86%も占めています。

そして訪日回数が増えるほど、地方を訪れる割合も高くなっており、東北や九州まで足を伸ばしている方が増える傾向にあります。

地方直行旅行の具体的事例と今後に向けた対応とは

地方空港の入国訪日客が顕著に増加した事例として、山形空港があります。
山形空港では、2008年の入国訪日客数はたったの2人でしたが、10年後6550人にも増加しました。

山形県ではインバウンド対策を進める事業者に対し補助金を支給するといった支援をしています。そういった自治体の支援もあり、山形県を起点として東北の食べ物や温泉を楽しむツアーが非常に人気となっているようです。

まさに、日本滞在中の行動が「モノ消費からコト消費へ」変化してきていると言えます。実際に、中国人観光客による日本滞在中の行動は、ショッピングに次いで「自然・景勝地観光」、「温泉入浴」、「日本のお酒を楽しむ」が多くなっています。

関連コラム ※「モノ消費からコト消費へ」については、こちらの記事もご参照ください。
「中国の連休と訪日するタイミングで集客するには?」

昨今開催されたラグビーW杯では日本各地の会場で試合が行われたこともあり、地方空港の利用が目立ちました。
2020年になり、東京オリンピック・パラリンピックや、大阪万博などもあり、日本では様々な国際イベントも進行しています。

関連コラム ※「日本開催の国際イベント」について詳細はこちらの記事もご参照ください。
「日本は国際イベントだらけ!?政府が推進している訪日観光客6,000万人誘客と消費額15兆円!」

もちろん、まだまだ主要空港と比較すると地方空港からの入国客数は少ないです。しかし今後、東京-大阪間のゴールデンルートだけではなく、日本旅行のリピーターに向けた準備も必要になってくるでしょう。

地方を拠点として、地方ならではの日本の食や自然・観光スポットを、より多くの訪日外国人客に楽しんで頂くために、もはやインバウンド対策は都市部だけの話ではなくなってきました。

この記事のまとめ

・個人旅行者(FIT)の訪日回数が増えるほど、地方を訪れる割合も高くなる
・海外から地方空港への直行便就航を日本政府が促進している
・都内では爆買いし、地方では体験と、「モノ消費からコト消費へ」変化している

飲食・体験施設・商業施設、観光地など
個人旅行者(FIT)の集客支援についても、
お気軽にご相談ください。


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