訪日集客コラム

中国人観光客は利用する飲食店をどのように決めているか

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この記事のポイント

・飲食店の情報収集をどのように行なっているか
・利用する飲食店を決める際に重視しているポイントとは
・旅ナカに現地で飲食店を決める際の傾向とは

飲食店の情報収集をどのように行なっているか

 旅行先での食事は海外旅行の楽しみのひとつです。旅行先が決まると、ガイドブックやネット検索を利用して、事前に現地の飲食店を調べた経験を持つ方も多いのではないでしょうか。

最近では、SNSでも店名を検索すればたくさんの利用者の感想や写真がすぐに閲覧できるようになるなど、情報収集手段も多く簡単に調べられるため、旅マエに飲食店を決める時間も楽しいものです。

訪日観光客が主に利用した食事場所
・ホテルのレストラン
・デパートや商業施設のレストラン
・商店街、居酒屋
・ラーメン屋、寿司屋
・日本料理のチェーン店、和食屋

 では、日本を訪れる外国人観光客はどのような情報を参考にして、利用する飲食店を決めているのでしょうか。

思いつく手段としては一般的に「TripAdvisor(トリップアドバイザー)」、Google検索、友人の紹介、ガイドブックが挙げられます。

ですが、中国は国内以外のウェブサイトを閲覧できないため、多くの方が中国版食べログや中国版トリップアドバイザーと言われる総合クチコミサイトの「大衆点評」を利用しています。

大衆点評を参考にした訪日経験者のコメント

  • 大衆点評に掲載されている飲食店はクーポンを提供している場合が多い。(中国)
  • 訪日前に大衆点評を活用し、観光地近くの飲食店を検索した。(中国)

その他の情報を参考にした訪日経験者のコメント

  • 訪日前にウェブサイトやブログ等の情報を参考に、利用する飲食店を決めた。(台湾)
  • 訪日前にガイドブック、友達の紹介やインフルエンサー(KOL/KOC) の情報を参考に利用する飲食店を決めていた。その際、観光ルート上にある店を選択した。(台湾/関連意見複数)
  • ゆずラーメンなど特に食べたいものは訪日前にブログ等の情報を参考に店を調べた(台湾)

 このように事前に人気店の口コミなどを念入りに下調べする一方で、意外にも事前予約をしている人はまだまだ少数となっています。

これは、まだ外国語での予約対応を行なっている飲食店がかなり限られている、という現状が考えられます。訪日旅行経験者の予約に関するコメントとして、以下のようなものもあります。

  • 数は少ないものの一部の店では、大衆点評を通じて予約できる。(中国)
  • 通常は予約しないが、どうしても行きたい店であれば事前に予約する。(中国)
  • 行程に柔軟性を持たせたかったため、行きたい飲食店であっても事前予約はしなかった。 (中国)

 基本的には利用する店全てを予約するのではなく、旅行中必ず利用したい店を旅行前に決めておき、そのお店が海外からも事前予約できるのであれば予約をしておく傾向にあるようです。

 では、ほとんどの方が旅マエに飲食店を下調べしていることが分かりましたが、どのような点が特に重視されているのでしょうか。

利用する飲食店を決める際に重視しているポイントとは

 主な利用時に重視した点に関する訪日旅行経験者のコメントによると、大きく分けて「味・知名度」、「コストパフォーマンス」、「提供される料理・地産地消」について重視した声が多いことがわかります。日本は食品の品質や衛生管理への評価が高いため、小規模店舗や地方ローカル店舗の要望も高い傾向です。

①「味・知名度」
・知名度の高い店は必ず行くことにした。(中国)
・店を選択する際に口コミの良さを最も重視した。(中国)

②「コストパフォーマンス」
・飲食店を選択する際に味が良いのは前提である。コストパフォーマンスも重要である 。(中国)

③「提供される料理・地産地消」
・ローカル料理を楽しむために小規模の飲食店も利用した。(中国)
・特色のある料理を提供するかどうかも重視した。(中国)
・店の外観、台湾に進出していないことやご当地グルメを提供していることなどを重視した。(台湾)

旅ナカに現地で飲食店を決める際の傾向とは

 一方で、訪日中に訪れた先で飲食店を探す場合では、

  • 店の外観およびメニューをみて判断することにした。(台湾)
  • 店先に人が並んでいるかどうかをみて利用するかどうかを決めた店もあった。(台湾/中華圏 で関連意見複数)
  • 基本的には知名度の高い店にしたが、待ち時間が長い場合は他の店にした。 (中国)
  • 子どもを連れていたため、待ち時間の少ない店を選択した。子どもや年寄りと一緒に旅行する場合、待ち時間が 30 分でも長い。(香港)

といったコメントが見られます。
日本では「長蛇の列ができる店=待ってでも食べたい美味しい人気店」というようなイメージを持つ方が多いですが、訪日観光客は待ち時間が少ない方を選ぶ傾向にあるようです。

待ち時間を嫌う方が多いのであれば、事前にウェブ上で予約をしておき、待たずに目的のお店に入れるようにしておきたいという需要もあるはずです。

特に、中国からの訪日旅行には「お子様連れのご家族」が多いため、飲食時の待ち時間は極力少なくしておきたいという方も多いことが想像できます。

関連コラム ※「お子様連れの家族旅行客」については、
訪日集客コラム 「ターゲットにすべき中国人顧客層は?」をご覧ください。

 もちろん、旅行中の行程の変更にも柔軟に対応できるように、そもそも事前予約や、有名飲食店への訪問を行程に組み込まない観光客もいらっしゃいます。都度利用するお店を決める場合でも、観光地や宿泊施設付近の飲食店の中から、口コミ等を参考に評判の良い店に入る方が多いようです。

 どちらにしても、観光客にとって訪日前からの飲食店の情報収集はもはや当たり前になっているため、大手口コミサイトやSNS、アプリ等への掲載による宣伝はとても効果的です。

利用者が、検索→店舗情報(口コミ)閲覧→予約まで一連の流れがスムーズに行える店がさらに増えると、より一層の集客に期待できます。

この記事のまとめ

・中華圏では「大衆点評」を利用またはブログやSNSで旅マエに情報収集する。
・「味・知名度」、「コストパフォーマンス」、「提供される料理・地産地消」を重視している。
・事前予約や事前決済ができれば利用需要は高くノーショー防止にもなる。

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